第4回日本オタク大賞

http://www.granaten.co.jp/award2004.html


モンドが観れる人ってどれくらいいるんだろーか。
正直エロとギャンブル番組とサブカル番組ばっかりなので契約する人かぎられるよなあ。うちはケーブルで自動的に観れてしまうわけだが。



収録4時間の番組がサックリ2時間に編集、ということで半分カットされてるのだけど、予想通り原えりすん氏とみのうら氏がいなかったことに。

ほとんど発言をふられなかった原氏も気の毒だがライトノベルの定義をめぐる更級氏とみのうら氏の論戦がカットされてたのがもったいない。ライトノベル京極夏彦サリンジャーを振りかけたものという話になってしまうよ。

あと去年はやってた各賞を受賞した人々のコメントが今回はナシ。行かなかったのか会場の様子を見せるだけで時間いっぱいいっぱいだったのか。

ガモウひろし大場つぐみの話とかカットかなあと思ってた部分もちゃんとオンエアされてたのでちょっと意外。
流石に新しいドラえもんがポケットから人間革命を出すとかそういうのはカットになってたけど。


以前収録のとき忘れてたけど冒頭の個人のオタクの定義。
それぞれ当たっててなかなか面白い。

唐沢俊一
「非・主流派趣味人」
東海村源八
「裏社会・非権力指向」
石黒直樹
「どん欲な趣味人」
多根清史
「DQ7泣きながら2周クリアー」
藤津亮太
「雑学好きな万年思春期の人々」
岡田斗司夫
「オタク論を語る人」
・氷川竜介
「履歴書の趣味欄に映画鑑賞と書いてしまう人」
眠田直
「趣味に人生を支配されている人」
・更級修一郎
「童貞文化の方が楽しくてそれに脳内リソースを全部回してしまう人たち」
・ドリー尾崎
タランティーノにあって北村龍平にないもの」
原えりすん
「創造」


結局今回の番組もまたいろいろなところで騒ぎを引き起こしそうな気もするけど去年ほど熱くなれないなあ。
だいたいみんな騒いでもむなしいだけとわかってきてるんじゃないだろーか。

さっき自分の日記で「オタク大賞」で検索してみたけど去年はわりと熱くなってて日記は役に立つなあと思った。
http://d.hatena.ne.jp/kasindou/searchdiary?word=%a5%aa%a5%bf%a5%af%c2%e7%be%de


オタクの定義で言えば今週のSPA!で斎藤環氏が奈良女児殺人事件でフィギュア萌え族(仮)について、「愛着」と「欲望の対象」は別と書いてたけどそうでもないよなあ。ゲームラボのコラムもあわせて読むとメジャー雑誌向けにわざと書いてるのかなとは思うけど。

あと週刊新潮のコラムで福田和也が件の事件についてオタクサイドから反省の声がないのは現在は全ての人がオタク化しているからだと言うのもなんか違う気がしたし。


今年オタク論を戦わせるなら石黒直樹氏の書いてた通りオタク文化とエロ文化が不可分なことについてつっこんでいかないといけないのかもしれん。恥ずかしいけど。
そういう事で言えば東浩紀氏のハイエンド(?)なオタク論は今回のオタク論で言えば議論の主流から外れてるのかな。
いわゆるすそ野のほうのフォローアップをできるのは誰なんだろう?



関連というか補足というか、たまたまアニメージュTVを観てたら氷川竜介氏と藤津亮太氏が対談してて、一番話題になったものとしてハガレン、個人賞としてそれぞれイノセンスBECKを推してたので、仕事として観てるトコはちゃんと観てるのだなあと思った。

BECKは個人的にもオススメ。シリーズ構成と脚本に加え絵コンテもガンガン描きエンディングも描いてる小林治監督の思い入れがビシビシ伝わってくるぜ!