ヒーローと正義

ヒーローと正義 (寺子屋新書)
ヒーローの本質について多方面の知識を駆使し、しかも忌憚なく語る一冊。
単純な勧善懲悪は子供にとって必要なのだけど、それをそのまま現代に作品として送り出していいのか?という白倉氏の問いは反論もあるかもしれないが、一考の価値はある。というか考えない大人はどうかしている。
特オタならずとも必読。

それを踏まえて「仮面ライダー555〜異形の花々」も。
仮面ライダーファイズ正伝-異形の花々- (Magazine Novels Special)

あと映画も期待の「終戦のローレライ」とか。
終戦のローレライ 上
終戦のローレライ 下
ちょっと巧すぎるてエンターテイメントすぎる気もするが、個人の好みの問題だと思う。
福井晴敏氏は人間の情の部分をリアルに書ける作家なので、単純に「戦争=悪」みたいな考え方の人にぜひ読んでほしい一冊。
今年は戦後60年だが、戦争ということについて、「なぜ」の視点がない本は読む価値がないと思う。それは思考停止だから。