鈴木美潮×唐沢俊一「平山亨の人生を訊く!」

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in新宿ロフトプラスワン。

東映のもと大物プロデューサー平山亨氏のトークイベント。
平山氏はとにかくおしゃべりなおじいちゃんといった感じで唐沢俊一氏も口をはさめないハイテンション。
なのにおそらくは初めに想定してた内容の半分も話を引き出せていない感じのする不思議なトーク。というより今までの経験が膨大すぎて3、4時間程度ではとても語り尽くせないのだろうな。


仮面ライダーでの主役交代劇の話をマクラに斜陽の東映時代劇映画畑から東映テレビ部門に移って「悪魔くん」を制作費の3倍も使って制作した話から、キャラクターの名前の由来やら助監督時代の話やらその他もろもろ。

苦労した話ほどのちのち笑い話になるというのはこういうことかと思わされる。1日3時間しか寝ないで3食食べるのを忘れる(!)忙しさって…。


70才を越えてなお「ふたりえっち」の語り口に感動する感性もすごいなあと思う。
というより氏のキャラクターが強烈。なるほどこういう人じゃないとあれほどの作品は作れないなあと。


最後に戦場でのボーイスカウトの逸話と、敵がいなくなった後のヒーローの身の振り方の話でキレイに締め。
すごいピュアな人だ!



年だけに足がお悪いのか壇上に上がるまでの足どりも怪しかったのだけど、最初から最後まで笑顔を絶やさずしゃべり続けるパワーには脱帽。
明日をも知れない撮影所のスタッフたちや家族を養うためがむしゃらに昭和という時代を生きてきた男のオーラに当てられたイベントでした。


ぶっちゃけお亡くなりになる前に誰かがきちんとこういう話を語り継ぐなり書き留めて置くなりしないといけないのだろうな。
特撮ファンならずとも昭和テレビ時代を語るのになくてはならない一人として歴史に残るよ。



一応録ってきたのでそのうちあげるかも。
100人程度の客だけに聞かせるにはもったいなさ過ぎ…。
唐沢氏のHPにも日記がそのうち上がるはず。