この醜く美しい世界 #12

今期で一番期待度と内容の落差が強かったアニメ。
最終回もこれといったカタルシスもなく終わってしまって残念。

一言で言うと周回送れのセカイ系
田舎の高校生のコミュニティだけで世界を語ろうとするという内容とタイトルとのギャップに最後まで納得できないまま終わってしまった。


全体を見てもただみんなで遊んでるだけ(にしかみえない)回があったり1話と8話でしか活躍しないモンスターアクション以外は地味な内容だし、伏線はどうでも良かったり…。とキャラとストーリーがうまくかみ合ってない印象。


シリーズ構成から好きに作りすぎてしまった弊害と、キャスティングに縛られてしまった弊害の両方が出てしまった気がする。
ジェニファー博士の意味のなさっぷりがイライラするんだよ!

主人公が世界と折り合いをつける話ならエヴァンゲリオンという偉大な先達があるのだしそれを同じ会社でやってしまったのが作品としての不幸か。


タイトルで大きい話を期待しすぎたのかなー。
最近たまたま「アナザヘヴン」を読んだのでなおさらそう思うのかも。


せめてキャラクターとしてのタケルとリョウ、ヒカリとアカリをもっとちゃんと対比させて描いていったほうがよかったのではないか。
もっとくらい部分まで掘り下げられた気がするんだけどなー。
どうもそのへんが弱くて「醜い」世界に見えなかったよ。
セカイなんだよな。