世界潮流2003

「“ANIME(アニメ)”が世界を駆けめぐる」
東京大学大学院助教授)浜野 保樹
小学館キャラクター事業センター長)久保 雅一
東映アニメーション演出家)細田  守

こういうのをなんとなく観れてしまうというのは業か。
前半ちょっと見逃したけどアメリカでアニメを売るのは楽じゃないというのと韓国のアニメががんばってるのはわかった。

ビジネス方面の話はさておき日本のアニメーターが貧乏で外国のファンが物珍しさに見学に来るという話は笑えないな…。心意気だけで作ってると言われても返す言葉もない。
その点労働力で勝ってて国がもの作りからコンテンツ作りへと割り切った韓国が強い。日本の現場に金が落ちず誰も製作者に憧れない状況を政府の制作立案者は考えているのか?という趣旨は納得。


一人で作れる時代になったといえ現場にもまれて学ばないことにはどうにもならない部分は確実にあるわけで。フラッシュアニメの隆盛をTVアニメに同じように適用するのは能天気すぎ。アニメーターの状況改善は急務なのにいままでそれをやってなかったツケは今年あたり来るのかな。

去年声優が声の再使用権をめぐって争ったけどこれを同じようにアニメーターに適用できないわけはないので、もし騒ぎだしたらえらいことになるはず。漫画の原稿もそうだけど日本のオタク方面クリエイターが法律に弱いのはなんとかならないものか…。自分達の職を守ることを考えると
やらなくてはならないけど昔の東映みたいに労働組合作って運動するって言うのは今は流行らないよなー。どうしたものか。

最近ぼちぼち低価格アニメが出てきたことを考えるとアニメーターを搾取してきた広告代理店の裏が暴かれる日は近いのかもしれん。
コンテンツビジネスで儲けるといってもアニメってもの作りが基本のビジネスなんだからそれをおろそかにしてるうちはまったく役に立たない振興策のままなんだろうな…。