アホ腰抜けビョーキの親米保守

ISBN:4870315645

反米論を撃つ(ISBN:4770411081)を読んだのでせっかくなので読む。

読んだ順番もあるかもしれんけど同じ本の中でもブレがあるような気がするな…。ちゅうかこの対談じたい飲み屋の政談みたいにグチを言い合ってる印象なのはタイトルからして悪罵が多いせいかも。お互いやたら褒めあってるし。

さてアメリカに追随する危険を終始言い続ける内容は、それ自体は悪いことだと思わないしアメリカの暗部を告発するというのはたとえばチョムスキーマイケル・ムーアと似ていたりする。
しかしそこからの脱却となるととたんに説得力がなくなる。果たして今の日本に徴兵制や自主防衛をしろといって出来るものだろうか?シーレーンは日本だけでは守れないしこればかりはポチと呼ばれようがなんといわれようが地勢学の問題。普通の人は別にアメリカ嫌いじゃないよね…。

実際のところアメリカについていくことで明日のおまんまに困るほどの危険が迫らないことには変わらないし、幸か不幸か当分そうなることもないだろうなー。なってほしくもないが。
ぶっちゃけイラクの子供が何人死のうとわれわれの生活には関係ないのだ。フィクションのドラマの人間が死ぬ方がよっぽどつらいのだ。現実でも情報になってしまえばみんな等価に成り下がる。見えない現実にどれだけ思いを巡らせられるかが大事なのだけど…。

虐げられてる人々のことを思いやれるようになるほど誇り高くなれるのはまだまだ先というか無理だな…。こうして突き詰めていくと富野監督の苦悩がわかる気がするよ。


朝生で西部氏が自分が言論人という立場からでしか話していない、悪く言えば自身の免罪符のような主張であることを自ら認めてかなりガッカリしたのだけど小林氏は迷走している印象。果たして今後どうなるのかな…。ブレーキがなくなったこれからが真のゴーマニズムだということか。

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