ぼくたちの洗脳社会 岡田斗司夫

ISBN:402256928X
ISBN:4022612444

処女作には作家のすべてが出るというけれど。
めちゃめちゃ面白い!95年の刊行だけど、現在の国家間対立からテロの時代への以降、政治の劇場化、若者の意識の変化などまるで予言のように的中させている。
洗脳社会といっても単なるメディア批判でなく、現在が数千年に一度のパラダイムシフトの真っ最中であるという大上段な物言いもステキ。それもあながち間違いではないように思える。

一番評価すべきなのはこういう内容を哲学や社会学の専門用語をほとんど使わずに説明してるということ。高校くらいに読んでたらものの考え方が変わってたかも。
オタ向け要素がほとんどなくてもこれほど面白い本ができるとは…。だてに東大で講師をしてたわけじゃないのね。
文庫も出てるしオススメ。