ガンパレード・マーチ Vol.6

完結。もはやルーチンワークに成り下がった戦闘シーンはどうでも良くストーリーの核心に迫る。

二人のすれ違いと帰結をTVのインタビューという道具立てで見せてくれる脚本の秀逸さもさることながら、ローソクのシーンや雪で使われるさりげないCG、食堂の暖房の音までちゃんと入ってる音効など、けなすとこが見つからない…。
原作ファンに物足りなかろうとアニメとしては非常な水準で最後までまとめあげたスタッフに拍手。原作が好きな人は自分でその世界を完結させればよいのです。それが最近のオタクの定義らしいし。


このシリーズのDVD買って一番感動したのは音楽と音効なんだけどパイオニアの作品はどれもこんなに音響に凝って作ってるものなのだろうか?新録のはずはないのだけど自然音がやたら良く聞こえる。音響監督の三間雅文氏の仕事が特にいままですごかった記憶もないし…。監督のほうでこだわりがあるとするなら今の月姫の方もこの調子なのかな…。


ゲーム原作だとどうしても視点が主人公から第三者の視点に移るためそれをどう解釈するかがアニメ観てて面白いところ。最近は確実なネタとしてのギャルゲものが多いけど主人公があまり強い個性を持てないのはちょっと物足りない気がするな…。あまり強い男だと女子キャラがかすんでしまうのだろうか。

個人的にはメインのストーリーラインを作って、それで話をやってくれた方がアニメとして観てて安心して観られるのでいいんだけど。各キャラに信者がいるKANONは大変だったんだろうなー。逆にこみぱはベタ褒め。でも主観が大きいかも。結局元からテーマのはっきりした話の方が有利って事か。

そういう視点でみるとちゃんとやってくれそうなのは「君望」だけかも?あとはこれからの「ダ・カーポ」の後半の変貌ぶりに期待。こっちが一番オタ受けしそう。結局キャラとストーリーのバランスなのかなー。キャラ重視になっちゃうとまた動物化とかなんとか言われてしまうけどそれでいいのかと。

観れないけど月姫はどーなってんでしょ。スタッフで言えばハズレはないはずなんだけど。ガンパレと同じ人間が怨恨で文句言ってるんじゃないだろうな…。


なんかちゃんとまとまったゲーム原作アニメ評論を読みたくなってきたぞ。